第8回 日本加速度脈波・複雑系研究会
一般演題セクション1−1

「高齢者の運動習慣と血管年齢の関係について」

木村 典子
愛知学泉短期大学

- 要 約 -


 目的:本研究は高齢者にとっての運動習慣と認知症予防の関係について検討を行った研究の一部である。健康状態と認知症予防の関係を質問紙および身体測定によって調査を行った。このときに、身体計測としての血管老化度を、加速度脈波測定機器(株式会社ユメディカ製のアルテットC)を用いて行った。その結果と考察を示した。
対象:A県クロリティー選手権大会に参加した高齢者。参加者34名、男性24名 女性10名、平均年齢 71.5歳±6.3歳。
結果と考察: 血管年齢: 血管老化度:平均68.7歳±14.4歳、時計描画検査の結果:9点15名、8.5点以下13名。年齢と認知症の有無には関連がみられていた。運動習慣:「月に2,3回」3名、「週に1回」11名、「週2,3回」8名、「毎日」12名。1日に歩く時間は、「ほとんどない」1名、「15分程度」2名、「30分程度」15名、「1時間程度」3名、「1時間以上」13名。運動習慣と血管年齢などの関連では、時計描画検査の結果は、血管老化度が相関していた。運動習慣と主観的健康感、足腰への自信、転倒不安に相関があった。運動習慣と血管年齢は今回の調査では関連は認められなかった。しかし、運動習慣のある者は主観的健康感にいい影響を与えていることがわかった。


スライド資料
(クリックすると大きくなります)

NEXT→