第8回 日本加速度脈波・複雑系研究会
一般演題セクション2−2

「加速度脈波における位相揺らぎと振幅ゆらぎの関係」

内田 智士1) 清水 敏寛2)
1)社団法人 倫理研究所 2)国士舘大学理工学部 健康医工学系

- 要 約 -


本研究は、フォト・インタラプタを用いて測定された脈波時系列に関し、その振幅(脈波の一周期内での最大値・ピーク高さ)と位相(ピーク間の時間間隔)の時間的な揺らぎ(時系列)について調べることを目的とする。激しい運動をした直後と一定時間経た後(210秒後)とで、容積脈波・速度脈波・加速度脈波の振幅揺らぎに違いが現れるかを調べる。容積脈波について、運動直後は振幅の揺らぎが激しいが、時間が経つにつれその揺らぎが小さくなっていくことを示す。一方で振幅の平均値に関しては、本研究で調べている範囲内では、運動直後でも時間が経過した後でも大きな変化は見られない。
また運動直後および時間が経過した後で、速度脈波と加速度脈波の振幅揺らぎの間に強い正の相関が存在する一方、容積脈波と(加)速度脈波ではそのような相関は得られない。振幅揺らぎと位相揺らぎに関して、それらの間で負の相関が存在することを示す。
 

スライド資料
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