第8回 日本加速度脈波・複雑系研究会
一般演題セクション2−1−1

「指尖脈波における容積脈波(P波),速度脈波(V波)の
自己組織化マップ(SOM)による解析」

徳高平蔵1) 大北正昭1) 権田英功2) 馬庭芳朗3)
1)有限会社SOMジャパン 2)米子高専 3)南谷希望の杜診療所

- 要 約 -


 加速度脈波はその波形の形態によってA波からG波まで7段階に分けられることが知られている.しかし,加速度脈波は元波形を2回数値微分することにより元情報が損なわれていることが推測される.そこで今回は,元情報になる容積脈波,それを一度微分した速度脈波から波形情報が得られないかどうかを確かめた.今回はまず速度脈波(V波)から解析を試みた.波形分類には球面自己組織化マップの方法により可視化表示することを試みた.
手順:約150人分のV波を利用した.測定時間は18秒なので1波形には5〜7周期分の波形が含まれる.そこで各1周期分を切り出し精査後,683波形を準備した.各波形のサンプル点数は異なるが全て100点に統一した.続いて,1周期の波形において波高値が最初に0になる位置までを切り出した.これは各波形で異なるので,切り出した波形を,また100サンプリング点で統一した.そして1周期の波形のどの位置で0になるかをもデータ情報に加えた.球面上での距離測定によりA〜Fの6群に分類出来ることが判明した.A〜F群は球面上で連続に移動した。



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