第8回 日本加速度脈波・複雑系研究会
一般演題セクション1−4

「加速度脈波にてローレンツプロットを用いた自律神経機能解析」

○山口浩二1)2) 笹部哲也1)3) 中富康仁2)3) 田島世貴4)
倉恒弘彦1)2)5) 西沢良記2) 渡辺恭良1)3)

1) 大阪市立大学大学院医学研究科 システム神経科学 2) 大阪市立大学大学院医学研究科
代謝内分泌病態内科学 3) 理化学研究所分子イメージング科学研究センター 
4) 兵庫子どもの睡眠と発達医療センター 5) 関西福祉科学大学健康福祉学部 健康科学科

- 要 約 -


 自律神経機能解析には、心電図R-R間隔の心拍時系列データを用いた周波数解析が広く用いられている。最近では、その簡便さから加速度脈波a-a間隔の心拍時系列データを用いた周波数解析の利用が検診の現場で増えている。心拍時系列データを高速フーリエ変換や最大エントロピー法等の周波数解析により、主に交感神経機能を反映する0.15Hz未満の低周波成分、副交感神経機能を反映する0.15Hz以上の高周波成分のスペクトルパワー値を計算し、それらパワー値やその比で自律神経機能を評価するものであるが、ノイズのため補完が困難な時系列データや、短時間時系列データの場合、解析ができないという欠点がある。
 今回、発表者らは、不等間隔時系列データを、複雑系の観点から解析する際に利用されるローレンツプロットを用いた自律神経機能評価法を紹介する。従来の周波数解析による自律神経機能評価法と比較検討し、その応用等について紹介する。


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